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2010年3月9日火曜日

「1秒!」で財務諸表を読む方法

1秒で財務諸表を読む方法が分かる本!
ということですが、さすがに1秒では財務諸表は読めません^^;

しかしながら、財務諸表から経営状況を読み取るポイントが『流動比率が100%を超えているか』という点や
  • 流動比率 = (流動資産 ÷ 流動負債) > 100%
さらには、『手元流動性』が最も重要であることなど非常に勉強になった。
  • 手元流動性 = (資産+すぐに現金化できるもの) ÷ 月商
『流動比率』については去年、会社の研修のときに教えてもらっていたようだがすっかり忘れていた(しっかりノートにメモが残っていた)。教えてもらったことって結構忘れがちだなと改めて思ったが、今回は自分で勉強したからたぶんもう忘れない。それから、ROAとはなんたるか、ROEとは、WACCとは、、、などなど
  • ROA(資産利益率 = 利益 ÷ 資産)
  • ROE(自己資本利益率 = 純利益 ÷ 自己資本)
  • WACC(加重平均資本調達コスト)
ついでに、外資ファンドが狙いやすい企業が『ROEが低く、自己資本比率が高い企業』であることや
  • ROEが低いと株主への配当も低い = 株価安 ← 株を買いやすい
  • 自己資本比率が高い = 財務的に安定 ← 破綻する心配が低い
『日本は800兆円の債務を抱えているのになぜ破綻』しないのかなどもよくわかった。その理由は・・・
  • 国債の期日が来たら、借換え債を発行して返済期限を先延ばしにできる
  • 借換えの際に返済期間を調整できる(5年国債→10年国債→20年国債・・・)
しかしながら国の財政については借換えなだけに、単にツケを後まわしているだけで根本的な借金返済にはなっていない(政府は2011年にプライマリバランスを取ると公言しているが実際は・・・?)。

ところで外資ファンドの話題というと今日のニュースで取り上げられていたサッポロホールディングスと外資ファンドのスティール・パートナーズの話題。スティール・パートナーズがサッポロHDの本格買収に乗り出してきた。以前にもスティールはサッポロ買収を試みたらしい。しかしながらそのときはサッポロが勝利し買収は免れたらしい。

しかしながら、現在のサッポロHDの決算状況からは先の狙われやすい条件によく当てはまっていると思われる。
サッポロHDの自己資本比率は23.4%(21年度12月期)と比較的高く、当期純利益は前年比▲40.6%のため、ROEが前年よりかなり落ちていると思われる。ちなみに少し古いが自己資本比率についてはトヨタが13.9%、花王は12.2%(ともに19年3月期)。

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