『日本で「アントレプレナー」というと、事業を起こす人と考えられがちだが、
そうではない。よりふさわしい言葉は「進取(しんしゅ)の気性にあふれる人」
「でるくい」だ。事業であれ、何であれ、大きな夢と目標へ、新しいこと、
楽しいことを、どうやったら実現できるかを常に考え行動し続け、社会に新しい
価値を作り出していく人たちである。
(中略)
頭で考えるだけでなく、ましてやできない理由を考えるのではない。
一人ひとりが行動を起こし、『常識』を疑う、チャレンジする人が多く現れることを
期待している。』
こんなことが先日の日経新聞に書かれていた。
自分にとってはとても印象深い内容だっだ。
理由は2つ。
まず1つ目は、目立つ人間をたたき、圧力をかけていると感じることがあったからだ。
今年は何かとそういった感覚を味わうことが多かったように思う。自己の利益でなく、
周りに利益を考えて行動したにも関わらず、その行動をたたかれることが多かった。
ただ、そのとき救われたのは賛同者や仲間たちの存在だった。それでなんとかくじけずに
いれた。大変感謝している。本来ならば『失敗を許す環境』を作り出すべきではないかと常々思う。
2つ目は、『できない理由を考えてしまう』という点だ。
自分を振り返ってみても少なからずその傾向があった。
人を傷つけたり道徳に反するようなこと、人の道から外れることでなければ、
何でも発言しトライしてみて良いはずだ。
かつてない大不況の中、今年はもがき苦しんだ一年だった。
来年も同様に苦しい年が続くと思われる。
しかしながら、これまで同様『仲間を大切にすること』、そして新たに『迷ったらやってみること』
この2つをモットーにして2010年を歩んで行こうと思う。
記事内容については『グローバル・アントレプレナーシップ・ウィーク(GEWジャパン)』での、
政策研究大学院大学 黒川 清氏の講演内容より抜粋。